嘆きの歌




例えば声を奪われ 闇に投げだされたなら
私はあなたを想い 光を待とう
穢れた体をつたう シャワーの様な雨は
私の心の汚れも 洗ってくれるのかな

果ての無い闇に 心を奪われ
あなたの事さえ 忘れた私を
あなたは今 ただ優しく 包んでくれた

消えたはずの 優しい記憶が
戻ってくる 体の熱と共に
こぼれ落ちる涙を止める 事はしなくていい

夕暮れ 消える夕陽に
過ぎてく 時間を思う
二度とは戻らぬ あの時の事は
記憶の宝箱に 大事に しまっておこう

いずれ消えて しまう物だとしても
その時が来る までは大事にしたい
儚い夢を持ち続けられる 純粋な子供の様に

見透かされてく 心の内を
隠しきれない 全てをその眼が
辿りつけない あなたの元に
想いばかりか 前に行きすぎる
飛んで行きたい あなたの所へ
私の事を 忘れる前に


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