思い出の樹



夢をともに語り合った あなたは今も
僕を友達と 見てくれてますか
確かめる 術は無くて
どこか苦しい思いに 包まれる

忘れられる程の人なら 等の昔に消えているさ

君と別れての 出発点には
今は大きな 樹があって
『忘れないで』と どこかで君が
語りかけてる声が 聞こえてきそうで

駆け回って遊んだ あの山は今
面影を残さず 消えてしまった
世間の流れの 中の君は
あまりにあっけなく 消えているね

だけど僕の中には 今も笑顔の君

季節は巡って あの樹の葉も
枯れ果てて地面に 落ちてしまった
当たり前 そんなはずなのに
悲しみが溢れて 見えます

あなたがいなくても 世界は流れて止まらない
そのことが僕を たまらなく苛立たせる

君と別れての 出発点は変わらず
同じ場所に あるから
『安心しろよ 忘れないさ』
一人この場所で 呟く


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